丸十温泉ポストカードのご紹介

マルジュウ

2012年08月16日 19:29

ちょうど4年前の今頃お風呂の取り壊しがありました。
以前ご紹介しましたが、ふとそれを思い出しましたので今回は1枚1枚のご紹介です。

木の下駄箱。

常連さんはいつも決まった場所があって、先を越されると先の方の靴をどかしてしまう方もいらっしゃいました。


栄町通りからの外観(脱衣場部分)。

古さばかりが気になっていましたが、実はこの部分(脱衣場)は木造で昭和10年頃の建物で脱衣場は格天井。銭湯建築の様式を引き継いでいました。

湯船に浮かぶケロリン桶。

銭湯の代名詞ケロリン桶。実はミニケロリン桶の携帯ストラップも存在します。
お風呂の水は犀川水系の地下水を自家井戸からくみ上げていました。そのままでも飲めるおいしい水です。
まだ残るこの井戸に今月手押しポンプを設置するワークショップを開催する予定です。

釜場。

器を焼く場所も窯場(かまば)と知り驚きましたが、こちらの釜場(かまば)最後まで木質の燃料を使っていました。そのため煙突も高く篠ノ井駅のコンコースの正面に煙が出ているのが眺められました。この釜は栃木県の銭湯の釜を専門に作っている業者によるもの。中は銅の管が何本も入っています。灰や煤掃除は汗びっしょりになりますが、お湯を人がわかすことって今はありませんよね。お湯を手作りで作っているんだなってなんかいいですね(後で気づきました)。

浴室。

おそらく長野市内で一番天井高い銭湯だったと思います。建設当時東京の銭湯の天井高を参考にしたそうです。
ガラス窓で囲まれた南向きのこの浴室は、日が差すと湯船のお湯がきらきら輝き、ほんとに気持ちのいいお風呂でした。

カメラマンはナノグラフィカの清水隆史さんです。清水さんには取り壊しの直前に念願だった銭湯ライブを企画して頂きほんと感謝しています。

5枚セットで500yen

いつかまた銭湯をやりたいなぁ。

丸十温泉ポストカードのご紹介でした。

関連記事